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うさぎに税金はかかるのか

うさぎさんを見ていますと、ついついそのかわいさに熱狂してしまいます。

その熱狂に乗じて、うさぎさんを飼うのに税金が課されることも、あり得ない話ではありません。

幸いなことに、現在はうさぎさんに関する税制は存在しておりません。

それもそのはずで、うさぎさんが飼い主に対して飼育ノルマを課すのであれば格別、うさぎさんとは無関係な国や地方公共団体がうさぎさんに代わって税金を徴収するなんて、おかしな話です。

ですが、明治時代の東京府においては、実際にうさぎ税と呼ばれる税制が存在していました(地租改正条例の公布に伴って1873年(明治6年)に、「兎取締ノ儀」に基づいて制定されました)。

一体、何のためにうさぎ税たるものが生まれたのでしょうか。

一言で言えば、うさぎ税ができたのは、明治時代にうさぎさんブームが到来したからです。

当時のうさぎさんも今と変わらず、とてもかわいい存在でした。

そのため、そのかわいさに惹かれて次々にうさぎさんを飼う人が増えていきました。

そして、次第にうさぎさんは高額で取引されるようになり、うさぎさんの価格の高騰に伴って、とうとううさぎさんは投機の対象になってしまいました。

その結果、民事・刑事を問わず、うさぎさんの取引に伴う様々な事件が発生し、大きな社会問題になりました。

そこで、問題の沈静化を図るために、うさぎ税が制定されるに至ったのです。

税目としては法定外普通税にあたり、1羽当たり月1円が課税されていました。

また、飼い主には飼育頭数の届出が義務付けられており、届出を怠った場合には、月2円の過怠金が課せられていました。

当時の1円を現在の価値に換算すると、約2万円ですので、そのような高額の税金を課さなければならないほど、いかに当時の社会が混乱していたかを物語っています(もっとも、うさぎさんがそれほど人気であったとも言い換えることができます)。

このように、うさぎ税はいわゆるバブル化に伴う税の徴収ですが、広い目で見ればうさぎさんを守ることに役立ったといえます。

ちなみに、当時はうさぎ税の他にも、イヌ税、馬税、クジラ税などいくつかの動物税が存在していました。

現在の酒税は1875年に、たばこ税は1876年にそれぞれ制定され、この時期に嗜好品に対する税制が縦続けに制定されたことになります。

何はともあれ、無税でうさぎさんを可愛がることができる現在は、とても贅沢な時代であるといえます。

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