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うさぎのブリーダーになるためには

うさぎさんのブリーダーになるためには、何よりもまずうさぎさんの生態を理解し、うさぎさんとの接し方を熟知していなければなりません。

これは飼い主であれば誰もが身に付けなければならない必要な知識と技術です。

ブリーダーはそれに加えて、交配によって生まれてくるうさぎさんの姿を想像しながら、うさぎさんを仕入れ、エサの配合を研究し、遺伝的疾患に関する適切な知識に基づいて交配相手を選択する目を養わなければなりません。

また、繁殖のための飼育環境を完備し、交配の手配をし、出産の準備から赤ちゃんの出産、母うさぎと子うさぎの飼育、うさぎさんの流通など、繁殖全般にわたるあらゆる仕事をこなさなければなりません。

さらに、ブリーダーになるためには、「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)に基づいて第一種動物取扱業の申請をし(第10条第1項)、第一種動物取扱業として登録がなされなければなりません。

登録がなされるためには、各自治体が実施する研修を受けた動物取扱責任者(省令第2項第3号、第3条1項4号第2条、法第22条第1項)、および半年以上の実務経験、または第一種動物取扱業の種別に係る知識・技術について1年以上教育する教育機関を卒業していることなどの要件を満たす職員を配置する必要があります(省令3条第1項第5号)。

ただ、それだけの知識と訓練の積み重ねをしても、ペットショップへの卸価格は店頭価格の10~20%にすぎないと言われていますので、利益は小さいです。

たとえ直販であったとしても、最終的なリスクを負わなければならないのは生産者であるブリーダーであり、コストを削減したくても命を扱っている以上、大幅な削減は望めません。

ですので、うさぎさんの繁殖をあくまでも業として行うのであれば、ビジネスとしてはリターンが少ないといえます。

そして、いくらうさぎさんの幸せを願っても、ブリーダーは生まれてきたうさぎさんの面倒を最後まで看ることはできず、飼い主にうさぎさんの一生を託すことになります。

このように、ビジネスとしてうさぎさんの繁殖を扱うのであれば、方向として誤っていることは言うまでもありませんが、命を扱う仕事である以上、確たる信念をもってブリーダーになるのでなければブリーダーになる意味はありません。

むしろ中途半端な気持ちでブリーダーを目指されると、迷惑をするのはうさぎさんですので、百害あって一利なしです。

ブリーダーは必要な職業です。

ですが、なろうとする人の誰もがうさぎさんのことが好きであることは確かですが、その気持ちだけでは不十分であり、それ以外にブリーダーの存在意義を自分なりに見出せなければブリーダーにはなることはできません。

ちなみに、動物愛護管理法には、動物愛護週間たるものがあり、毎年9月20日から26日までの1週間は、命ある動物の愛護と適切な飼養についての関心と理解を深める期間として定められています(第4条第2項)。

もっとも、うさぎさんを飼っている人にとっては毎日がうさぎさん愛護の日なので、動物愛護週間はうさぎさんの飼い主にとっては特に特別な意味を持たないでしょう。

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