うさぎさんには声帯がありません。
ですから、意思伝達の手段として鳴くことはありません。
ですが、うさぎさんは鼻を鳴らしたり、喉を響かせたりして音を出します。音を出すのはうさぎさんの素直な感情の現われであり、結果としてその意思が伝わってきます。
たとえば、お腹が空いていて、しかもエサが自分の好物であった場合には、うさぎさんは「クルックー」とまるでハトの鳴き声のような音を喉から出します。
これはうれしさの感情表現であり、音とともに体全体でテンションが高まっているのが分かります。
逆に、機嫌が悪い時には「ブゥー、ブゥー」と低い音を出します。
うさぎさんも怒ることがありますが、どんな表情もうさぎさんは可愛いです。
でも、だからといって不必要にうさぎさんを怒らせてはいけないのは当然のことですが、無理になだめようとしないでください。
不機嫌な時に無理に触ってしまうと触られるのが嫌いになってしまったりします。
怒ったうさぎさんはとにかく機嫌が良くなるまでそっとしておきましょう。
ちなみに、うさぎさんが出す音は個体の大きさによって異なります。また、同じ個体であっても成長するに従って鼻管の周りの肉が付いて音が変わることがあります。
「キュー」とか、「ウー」と鳴くうさぎさんもいます。
いずれにしても、うさぎさんの鳴き声はしょっちゅう聞けるものではないので、間近で聞いた時はなんか得をした気分になります。
気持ちの現われを耳で聞いて、また一歩うさぎさんと距離が近くなった気がします。