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うさぎをネットで買えるのか

かつて、うさぎさんもインターネットで注文することができました。手順は、ホームページの写真を見て注文し、郵送で受け取るという単純な流れでした。

ですが、これまでペットのネット取引に関しては様々な消費者問題が発生していました。たとえば、飼育能力がない人が安易に購入してしまいショップに返還したり、届けられた動物がすでに病気であったり、写真と実物が違ってもめたりといったトラブルです。

そのため、2012年9月5日に動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律)が改正され、2013年9月1日に施行されました。

改正法では、ショップは必ず対面の形でお客さんに直接動物の状態を見せて、飼育方法等の説明事項を説明することが義務付けられました(法21条の4)。要するに、今までのようにショップがネット上でのみ取引をするということはできなくなったということです。

義務に違反したショップは、行政庁から勧告を受けた上で(法23条2項)、勧告に従わなかった場合には措置命令を受け(法23条3項)、それでも命令に従わなかった場合には罰則が課せられます(法46条4号)。

この法改正は当然の結果であり、むしろ今日のネット社会において今まで改正が遅れていたことが不思議なぐらいです。

お店に出向いて自分の目で確かめて、店員からきちんと説明を受けて、納得した上でうさぎさんを迎えることは、うさぎさんを飼うに際して当然の大前提です。

いわばネットでうさぎさんを買うことは、ネット上の写真だけを見てお見合いもせずに結婚をするようなものです。

写真だけを見て結婚をすることは、様々なリスクを伴う危険があるので、通常は誤った決断であると認識されます。それと同様に、ネットでうさぎさんを買うことは、うさぎさんにとって様々なリスクを伴うので、誤った決断です。

ただ、ネットでうさぎさんを買うのと写真だけの結婚は似ていますが、両者は大きく異なります。

なぜなら、うさぎさんは写真以上に姿も性格もかわいいからです。

ですから、うさぎさんと暮らし始めて毎日が楽しくなることはあっても、後悔することはありません。

もし後悔することがあるとしたら、それはうさぎさんのせいではなく、飼い主の側に問題があります。

法改正はされましたが、うさぎさんのことを想う飼い主であれば、そもそもネットで買うということはしなかったでしょうから、そのような飼い主にとっては今回の法改正もさることながら、動物愛護管理法そのものが常識の範疇に含まれるといえます。

ちなみに、今回の法改正により、飼い主に終生飼養義務が課せられるようになりました(法7条4項)。

終生飼養義務とは、飼い主がペットを最期まで飼育しなければならない義務ですが、あくまでも努力義務にすぎず、義務違反に対しては直接的な罰則は設けられていません(もっとも、故意に動物を遺棄したり保護しなかったりした場合には、罰則が課せられます(法44条1項~3項))。

ただ、終生飼養義務に違反して自治体の保護センター等に持ち込まれたペットに関して、自治体は引取を拒否することができるようになりました(法35条1項但書)。

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