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うさぎの足跡

うさぎさんは部屋の中であってもピョンピョンと跳び回ります。

ですが、いくら跳び回っても、室内ですと跳び回った後にうさぎさんの足跡がつくことはありません。

そのため、うさぎさんを飼っている人でも、これまで一度もうさぎさんの足跡を見たことがないという人が意外と多いのではないでしょうか。

うさぎさんの足跡は積雪の上でよく見ることができます。積雪に残ったうさぎさんの足跡は、すぐにうさぎさんの足跡であることが分かるほど特徴があります。

なぜなら、うさぎさんの足跡は、一歩につき4つの足跡ができるわけですが、前方にできる足跡は前足ではなく、後ろ足だからです(下図参照)。

うさぎさんは、まず第一歩は後ろ足で踏み込んで、前足で着地をし、その後は跳び箱の要領で、前足を軸にして後ろ足を蹴って前に進みます。

その結果、うさぎさんの足跡は後ろ足が前足よりも前の位置にくるのです。

このように、うさぎさんは後ろ足が前足を追い越して前に進むことから、うさぎさんの足には不思議な力が宿っているとして、アメリカンのインディアンの間で縁起物として奉られていました。

いわゆる「ラビット・フット(rabbit foot)」と呼ばれるお守りです。

インディアンだけではなく、イギリスやメキシコでも人気が高く、1960年代のアメリカにおいてはラビット・フットを身に付けてヒッチハイクをするのが流行になりました。

うさぎさんを神聖化するのはよいことですが、とんだ迷惑な話です。

さて、とても特徴のあるうさぎさんの足跡ですが、雪道を歩いていますと、突如、うさぎさんの足跡が消えることがあります。

これは、敵が足跡を辿って追ってこられないようにするために、うさぎさんがあえて足跡を消しているからです。

足跡を消す方法として、うさぎさんは進行方向を変えて横に大ジャンプします。走っては大ジャンプをし、また走るといったことを繰り返して足跡がどこに続くかを分からなくしています。

このワザは「トメ足」と呼ばれていますが、実に賢いです。

ちなみに、かつて足腰を鍛えるためのトレーニング方法としてメニューに取り入れられていたうさぎ跳びは、跳ねる姿がうさぎさんに似ているからそのような呼び名になったのではありません。

まさに、うさぎさんの後ろ足に相当する人間の足で跳びながら前に進むことから「うさぎ跳び」と呼ばれるようになったのです。

そうであれば、むしろ跳び箱の方が「うさぎ跳び」と呼ぶにふさわしいとは思いますが、もしかしたら、たとえ踏み台を使ったとしてもうさぎさんの軽やかな跳躍力には到底かなわないと断念して、そのように名付けることをしなかったのかもしれません。

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